令和5年5月8日より、今までお休みしていた肺機能検査がスタートしました。
検査科としても約3年ぶりとなる検査のスタートなので、どんな検査なのか振り返ってみましょう。
肺機能検査(スパイロメトリー)とは、主にスパイロメーターという機械を使って、【肺】がどれぐらい空気を取り込み、どれくらい吐き出す力があるのか、換気の機能を調べる検査です。
特に、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎が疑われる場合に行われます。
具体的に、調べる項目は次の4項目です。
①肺活量
ゆっくりと呼吸をして、最後まで息を吐き切ったところから、胸いっぱいに息を吸い込んだ量を測定します。肺の全体がどのくらい息を吸うことができるかを調べるための検査です。
②努力性肺活量
胸いっぱいに息を吸い込み、それをできるだけ勢いよく吐いた量を測定します。肺活量はゆっくり吐きますが、努力性肺活量は一気に吐き出す点が特徴です。
③1秒量
努力肺活量のうち、最初の1秒間で吐くことのできた量を測定しています。
④1秒率
1秒量が努力性肺活量に占める割合をしめしています。
40歳以上の方で20年以上の喫煙歴がある場合、一度は肺機能検査を受けることをおすすめします。
肺機能検査のみだけで病気を診断されることはありません。しかし、要再検査・要精密検査の判定を受けた場合は肺機能に何らからの異常があったのですから、まずは専門医を受診することをおすすめします。