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検診胸部X線検査について

朝晩ともに寒くなってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。これから本格的に寒くなりますので、お体には十分にお気を付け下さい。

さて今回は、比較的馴染みの深い検診胸部X線検査についてお話ししたいと思います。

胸部X線検査とは、X線という放射線を体の背部から照射し、肺や骨、心臓や血管など体の組織によってX線の通りやすさに差があることを利用し、各組織を通過したX線の量の違いを画像化したものです。

X線が通過しやすい部分は黒く、通過しにくい部分は白く写ります。

息を大きく吸って撮影することにより、肺に空気が入り広がるため、肺の構造が見やすくなります。

短時間で検査することができ、多くの胸部情報を得ることが可能です。

検診胸部X線検査では、肺や心臓、両肺の間にある縦隔などの異常を調べることが出来ます。

主に肺がん、肺炎、肺結核、気胸などの呼吸器系の病気の発見が重要となります。他にも心不全や心臓弁膜症などで起こる心拡大、大動脈の異常など循環器系の病気を発見することも可能です。

レントゲンの検査はあくまで病気の疑いを発見するための検査です。そのため、検診胸部X線検査で要精密検査となったとしても、必ず病気が存在するわけではございませんが、自己判断せずに画像検査でより正確で精度の高いCT検査などの精密検査で確認することがとても重要です。

胸部X線検査は、X線を使用し撮影しているため被ばくが生じますが、線量が管理されていることからほとんど影響はありません。

ただし、妊娠中または妊娠の可能性がある方や被ばくに不安のある方は医師またはスタッフにご相談下さい。

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