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感染症に関するお話

こんにちは。暖かい日と寒い日が交互に来て体調管理が難しいですね。

お風邪など召さないでください・・・。今回は感染症に関するお話をすこし。

上表は厚生労働省から引用したものです。あれだけ世間を騒がせたコロナウィルスは当初2類感染症でしたが今年5月8日に5類感染症に変更されました。上記分類では2類は『・・・危険性が高い感染症』、5類は『・・・発生・まん延を防止すべき感染症』とかなりトーンダウンした表現になります。ちなみに3類にはコレラや赤痢・チフスなどの有名な菌がおり、コロナはそれよりも上のポジションだったわけです。

ではなぜコロナウィルスは2類から5類になったのでしょう?厚生労働省は『新型コロナウィルス感染症は、発生当初は不明な点が多かったのですが、2021年の年末に発生したオミクロン株が主流になってからは、発生初期と比較して重症度が低下していることが分かっています。検査で陽性になった方への自宅待機や入院の勧告といった措置を行うほどの状態とは考えられないことから、「5類」に移行することとなりました。』とあるインタビューで回答しています。

このようにウィルスや菌は人体に対して影響が弱くなったり逆に今まで効いていた薬剤に耐性が出来て治りにくくなったりといった変化(変異)をおこします。そしてこれからもこのような、あるいはこれより強力な感染症が発生しないとは誰も断言できません。今回得た経験を忘れずにこれからも感染防御に対する意識を持ち続けましょう。

左の写真は11月に開催した地域4病院で行う感染対策合同カンファレンスにて防護服着用訓練を行った一幕です。数年前、豪華船に物々しい雰囲気で出入りしていた医療関係者を思い出します。当院でも初めて着用するスタッフが多かったのですが、未知の微生物や1類感染症のような強力な感染症が発生したら再びこのような姿で・・・ 出番が無い事を祈ります。

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