皆さんは子宮がんについてどのくらいご存知ですか？
最近、子宮頸がんワクチンのCMや広告が流れていることが多く見かけますね。今回は子宮がん検診についてお話したいと思います。
子宮がんに罹患する人（かかる人）は、日本の女性でも比較的多く、また20～40代の女性で近年増加傾向があります。初期症状はほとんど無症状のことが多いため、早めに検査を受けることをお勧めします。
子宮がんの原因としてHPV（ヒトパピローマウイルス）というウイルスに持続的に感染することが考えられます。一般的に性交渉で感染することが多いと言われています。HPVに感染して、通常は自分の免疫力で体内へ排除されます。しかし、自然に排除されず感染状態が長期続いた場合、がんの前段階である異型細胞が増加します。この状態が持続すると子宮がんに進行するとされています。国内で毎年約１万人の女性の方が子宮がんにかかり、約3千人の人が亡くなっています。
子宮がん検診にも「子宮頸部細胞診検査」と「子宮体部細胞診検査」があります。子宮頸部細胞診は子宮頸部という子宮の入り口に小さい綿棒で軽くこすってがん細胞がないか調べる検査です。痛みに関しては、個人差はありますがほとんどありません。子宮体部細胞診は、子宮の奥の体部の細胞を取りがん細胞がないかどうか顕微鏡で見る検査になります。
また更に詳しく子宮や卵巣の状態を調べたいという希望がありましたら軽膣超音波検査やHPVに感染しているかどうか調べるHPV検査もございます。併用として検査を追加して受診していただくことをお勧めします。
ぜひ、一年に一度、子宮がん検診を行いましょう！
